Forget for get

呼吸が変わるとラクになる

自分と相手に起きていることを、そのままに観る。人との関係にあたたかさを生み出すマインドフルなコミュニケーション

マインドフルネスとは、今この瞬間に気づくことです。マインドフルネスのための特別の時間を取る必要は特になく、日常のすべてがマインドフルネスの練習になります。

 

たとえば、誰かの話を聞くとき。こんな悲しいことがあった、いやなことがあった。そんな話が相手の口から出てきたとき、自分の中にはどんな思いや考えが立ち上がるでしょう。心地よさ?不快感?あるいは、相手が悪い、あなたが悪い、なんとかしてあげないと。そんな考えでしょうか。

 

それがどんなものであっても、自分は相手の話を聞いてこう感じた、こう考えた、とただ受け止めます。そうしながら、相手の話もただ受け止めます。相手の中になにが起こっているのだろう。そこにあるものを、ただそのままに見ます。

 

私たちが通常慣れ親しんだ会話の方法では、それが悲しみや怒りであると、相手のその感情をなんとかなだめようとします。そのためのツールをたくさん持っています。なにか意味があるんだよ、成長する良いチャンスだよ、世の中にはもっとひどい状況の人がいるんだからまだまし、そんな一見ポジティブっぽい慰めをしたり、その相手が悪いよ!状況が悪かった、運が悪かった、なにかを悪者にしてみたり。

 

でも、感情は自分が何を大切にしているかに気づくための足がかり。感情を無理に止めるということは、その足がかりを失うということです。悲しんでいてもいいし、怒っていてもいい。悲しみや怒りは悪いことではなく、ただあるだけです。それを悪いことだ、消さなければ、とジャッジしているのは自分の思考です。

 

相手をそのままに受け入れるということは、その人が悲しんでいる、怒っている、というその事実ごと受け入れるということです。そんなふうに話を聞かれると、受け入れられた安心感が生まれます。聞いている側も、その人のそのままを聞いたという満足感が生まれます。それは、相手とのつながりを深める一助になるだろうとおもいます。

 

相手の発言を聞いたときに自分の中に立ち上がるものを受け止めつつ、相手をそのままに受け取る。対人関係だけでなく、それがどんなものであれ、なんであれ、あるがままを受け止めることは、マインドフルネスの基本です。なにか現象が起きると、心や考えがそれに反応します。物事はシンプルに、ただそれだけなのですが、自分の考えが事実だと思い込み、良い/悪いという価値観にとらわれたときに物事がややこしくなるわけです。

 

相手の話を聞くときも同じで、例えば上司が「〇〇を明日までに仕上げてほしい」とあなたに伝えたとします。現象は「上司が〇〇を明日までに仕上げてほしいと言った」なのですが、その上司の言葉を聞いたときに、「そんなのむり!」「時間がない!」「一方的だ!」などの考えがわき起こってきます。そうすると、現象がねじ曲げられて「自分勝手な上司が、無理難題を押し付けた」というような認識になったりします。

 

では、マインドフルにこれを受け止めるとどうなるかというと「〇〇を明日までに仕上げてほしい」と上司が言うのを聞いた→「そんなの無理」「一方的すぎる」などの考えが浮かんできたぞ→イライラや怒りの感情があるな→相談しながら物事を進めたいし、休息もとりたい…というように、自分に起きていることを認識するプロセスになります。

 

「自分勝手で無理難題を押し付けた」上司は自分の思考が作り上げたものでしかありません。そんな上司を勝手に作り上げて、あんな上司は間違っている!と憤慨してストレスをためていくわけです。実存するのは「〇〇を明日までに仕上げてほしいと言った」上司です。そして、その言葉に自分の心や思考が反応したにすぎません。

 

あるがまま、そのままを見ていくと、人間関係のストレスは、他の誰かのせいではなく、自分自身が生み出していることに気づきます。人との付合いは、マインドフルネスを深めるとてもいい練習になります。

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雨の日が「悪い天気」なんて誰が決めたのでしょう。水たまりや雨に濡れることを楽しんでいた子ども時代もあったはず。それに雨がなければ、生き物は生きられません。恵みの雨のあと、植物たちは生き生きとしています。




 

〜8月、それ以降のスケジュール〜

8/5(金)14:20〜16:00 @外苑前
自分に還るシリーズ★源につながる身体と呼吸作り★全6回のお稽古 第四回

www.cc-creators.com

 

8/11(祝・木)11:00〜13:00 @藤沢市
マインドフルネス3回講座vol.2

google社だけでなく、多くの企業、ビジネスリーダーが実践するマインドフルネスを東洋医学と共に学ぶマインドフルネス瞑想講座 | 108 towayoga

 

8/21(日)10:00〜12:00 @武蔵小杉
呼吸の練習会

マインドフルコミュニケーションのための呼吸のワークショップ

 

8/21(日)13:00〜15:00 @武蔵小杉
マインドフルコミュニケーション

感情に振り回されず、自分もみんなも大切にするための会



8/23(火)@外苑前
自分に還るシリーズ★源につながる身体と呼吸作り★全6回のお稽古 第五回

www.cc-creators.com



8/27(土)13:00〜16:00 @藤沢市
マインドフルネス3回講座vol.3

google社だけでなく、多くの企業、ビジネスリーダーが実践するマインドフルネスを東洋医学と共に学ぶマインドフルネス瞑想講座 | 108 towayoga



連続の講座も単発参加も可能です。
そして、9月以降ですでに決定しているものはこちらです。

9/17(土)〜19(月)
Zero Re-setリトリート@沖縄

サイキックの坂本敬行さんとのコラボリトリート。
私は呼吸と身体からのアプローチ、坂本さんはエネルギーレベルでのアプローチ。ニュートラルに戻り、魂の声を聴いて生きるきっかけになるようなリトリートです。興味のある方は詳細をお送りいたしますのでご連絡ください。

 

10/8(土)10:00〜16:00 @福岡県田川郡赤村

深い自己共感~身体感覚と呼吸を軸にした癒しと変容@赤村

 

10/9(日)10:00〜16:00福岡県奈良屋町

深い自己共感~身体感覚と呼吸を軸にした癒しと変容@福岡市

※10/8、9は同じ内容です。

インナーチャイルドと呼ばれる自分の中にある過去の傷や痛み。それらは時間の枠組みにとらわれず、常にあなたの今に存在し影響力を持っています。それは物事の捉え方や反応を左右するフィルターとして機能します。意識的には「こうしよう」と思っても、どうにもできないことが多々ありませんか? 自分をハイジャックする反応や感情。「もう嫌だ」と思っても何故か繰り返すパタン。「優しくあろう」と思っても、ついキツく言ってしまう、等々。「これがありのままの私なのだ」と思ってみても、どうもしっくりこない。それらを抑圧するのでもなく、無理にポジティブに捉えるのでもなく、「ありのまま」と言って流すのでもなく。深く深く自分の内側を観ていきます。