読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Forget for get

呼吸と体を通して、自分を思い出すこと、それは「自分」を忘れること。呼吸と日々の食事でHIVとともに生きる心と身体をケアする松永真美が、生きることを活かすこと、「生活」について綴るつれづれブログ。

起きていることをただ認知する。それは、二元性から抜け出すことであり、その出来事をきちんと体験し、その体験をその都度完了させていくこと

“人生は一連の[望ましい、および望ましくない]出来事から成っています。で、私たちが、望ましいものを選び、望ましくないものを捨てようとしているかぎり、いやおうなしに[二元性の]葛藤が起こり、ショックを受けざるをえません。

 

『しなやかに生きるために 若い女性への手紙』/J・クリシュナムルティ星雲社

晴れの日もあれば、曇りの日、雨の日や嵐の日があるように、人生ではいろいろなことが起きます。それらの出来事に遭遇する中で、喜びや悲しみ、怒りなどさまざまな感情を体験します。人生は、シンプルにただ、体験の連続なのでしょう。

 

ところが、望ましい/望ましくないという二元性の中で生きているとき、「望ましい」ものだけを選ぼうとするとき、本来シンプルな体験であったはずの人生が、どんどん苦しくなっていきます。なぜなら、「望ましい」ものがある限り、必ず「望ましくない」ものがあるからです。「右」があってはじめて「左」があるように、「上」があってはじめて「下」が存在できるように、「望ましい」ものがある以上、必ず「望ましくない」ものが存在します。存在するものを存在しないことにするのは不可能ですし、そのための努力は不毛ですから、苦しいだけです。

 

さらに言えば、望ましい/望ましくないという二元性は自分で生み出しています。「晴れの日」を「望ましい」と判定し、「雨の日」を「望ましくない」と判定し、そうして二元性を作り出し、その中でもがいているわけです。ただし「望ましくない」があるからこそ「望ましい」を体験できるわけで、「望ましい」を体験するには二元性は役に立ちます。大事なのは、二元性はあくまで自分が生み出しているということに気づいているということ。それが絶対的な真実ではなく、自分の判定にすぎないということに気づいていることです。良い/悪い、正しい/間違っている、美しい/醜い……そんな二元的な判定をしているということに気づいているということです。

二元性にからめとられずに生きるために必要なことは、目の前に起きている物事を、ただそのままに見ることです。そのまま見ること。簡単そうに思えますが、意外と難しいもの。ちなみにクリシュナムルティは、観察と、評価の混ざった観察を分けることが知性の最も高い形であると言っています。物事をあるがままに見ることができると、物事はただ起きているだけで、そこに自分が意味付けをしているに過ぎないことがありありと分かってきます。つまり、晴れ=いい天気、雨=悪い天気というように、物事に対して自動的に行っている判定に気づくということです。

 

もう少し例をあげてみます。たとえば「Aさんは嘘つきだ」。これは観察でしょうか、あるいは評価でしょうか。あるがままに物事を見たときは、たとえばこんなふうになるとおもいます。「Aさんは3時に来ると言ったけれど、5時に来た」「私はAさんのことを嘘つきだと思った」。

 

さらに、「3時に来ると言ったAさんが3時を過ぎても来ていない」とき「私」はがっかりしたり、イライラしたりしたかもしれません。ある出来事があった、そして私にこんな感情が湧いた。晴れている空を見上げた時、なんだかワクワクした、雨が降っているのを見て、残念におもった。そんなふうに、良いとか悪いとかといった評価や判断ではなく、あるいは評価や判断を下している自分に気づくことも含めて、その出来事を前にして自分に起きたことをただ認知する。それは、二元性から抜け出すことであり、その出来事をきちんと体験し、その体験をその都度完了させていくことです。

 

私たちの思考は過去や未来に思いをはせては、恐れや不安を生み出します。過去の出来事を過去の出来事として認識することは、遭遇する出来事や感情に振り回されずに、歩いていくコツなんだろうとおもいます。

f:id:remembering:20160825220131j:plain



夕暮れ時の海で光と闇が競演していました。光を体験するためには闇が必要です。闇を体験するには光が必要です。つまり、光と闇はいつもセット。どちらか一方だけを体験するのは不可能です。

 

 

〜9月以降の講座など〜

9/5(月)12:30〜18:30 @千葉県市川市

今この瞬間を自分の源のエネルギーで生きる 〜自分を見つめて人生を変容するきっかけになる1日〜

NVC(Nonviolent Communication)をベースに、今この瞬間、自分の中に何が起きているのかを認知することからはじめていきます。そのうえで感情の本来の役割を知り、自分の奥に眠っている自分が本当に大切にしたいことをすくいあげていく練習をしていきます。

自分自身とのコミュニケーションや他者とのコミュニケーションを、慈愛に満ちたものにしたい。そうして人生を自分らしく創造したい。そんな方におすすめの1日になるだろうとおもいます。


9/13(火)スタート
体と呼吸の相互作用で自分の真ん中を知り、そこにあるための6回連続講座@外苑前

remembering.hatenablog.com

 

9/17(土)〜19(月)
Zero Re-setリトリート@沖縄

サイキックの坂本敬行さんとのコラボリトリート。
私は呼吸と身体からのアプローチ、坂本さんはエネルギーレベルでのアプローチ。ニュートラルに戻り、魂の声を聴いて生きるきっかけになるようなリトリートです。興味のある方は詳細をお送りいたしますのでご連絡ください。

 

10/8(土)10:00〜16:00 @福岡県田川郡赤村

深い自己共感~身体感覚と呼吸を軸にした癒しと変容@赤村

 

10/9(日)10:00〜16:00福岡県奈良屋町

深い自己共感~身体感覚と呼吸を軸にした癒しと変容@福岡市

※10/8、9は同じ内容です。

インナーチャイルドと呼ばれる自分の中にある過去の傷や痛み。それらは時間の枠組みにとらわれず、常にあなたの今に存在し影響力を持っています。それは物事の捉え方や反応を左右するフィルターとして機能します。意識的には「こうしよう」と思っても、どうにもできないことが多々ありませんか? 自分をハイジャックする反応や感情。「もう嫌だ」と思っても何故か繰り返すパタン。「優しくあろう」と思っても、ついキツく言ってしまう、等々。「これがありのままの私なのだ」と思ってみても、どうもしっくりこない。それらを抑圧するのでもなく、無理にポジティブに捉えるのでもなく、「ありのまま」と言って流すのでもなく。深く深く自分の内側を観ていきます。