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Forget for get

呼吸と体を通して、自分を思い出すこと、それは「自分」を忘れること。呼吸と日々の食事でHIVとともに生きる心と身体をケアする松永真美が、生きることを活かすこと、「生活」について綴るつれづれブログ。

お金を使うときの自分のパターンに気づいてみる

自分に気づいていること。気づくための時間、瞑想やマインドフルネスの時間をとるのではなく、常に気づいていること。これは、マインド(思考や心)の支配やパターンから自由になるための近道です。

とはいえ、いつなんどきでも気づいているのは最初はなかなか難しいものです。そこで、マインドフルネスのクラスなどでは、まずは気づいている時間やシーンを区切ることをおすすめしています。たとえば、朝食の間、歯磨きのとき、食事の最初の5分間、バスタイム、家から駅までの道のりなど、そのときだけは自分の感覚、思考、感情に気づいているようにする。そして、気づくという感覚を身につけ、その時間を増やしていくのです。

体感覚、五感で感じる刺激に気づいている練習は、以前ご紹介した食べる瞑想や歩く瞑想がトライしやすいでしょう。体感覚や五感に耳をすませるのは、今この瞬間にいるための方法です。過ぎ去った過去でもなく、まだやってきていない未来でもなく、今この瞬間という現実を生きる。いつでもその状態であれば、それはつまり、マインドから自由になっているということです。なぜなら、マインドは過去、あるいは未来という幻想を生み出し、その幻想の中でのみ生きているものだからです。

 そして、自分の思考や感情に気づいていることもマインドの支配から抜け出す方法のひとつです。誰かの言動によって心や思考が動いたときや、あるいは自分が何かをしているときの自分の思考や感情。たとえば、待ち合わせの相手が約束の時間より遅れてきたとき。イライラしたり、なんてだらしないひと! なんていう思考が湧いてきたとしたら、そのことにただ気づきます。善し悪しはなく、ただそれがあることを認めること、気づくことは、とても大切です。これまでにも、何度かそんなことをお話ししました。今回は、そんなふうに感情が動くときだけでなく、何気ない日々の自分の思考にも目を向けてみることをおすすめしたいとおもいます。

たとえば、日々の買い物。自分にとって高額のものを買うときには特に、自分の中で対話が起こることに気づきやすいかもしれません。本当に必要? 贅沢すぎない? もっと安くていいものがあるんじゃない? などなど。一方で、自分に取って安いと思えるものを買うときにはどうでしょうか。

たとえば、スーパーで値引きになっているお惣菜や、ペットボトルの飲み物、ちょっとしたお菓子。特に、値引きになっているものを買うときに自分の中で起きていることを見てみるのはおもしろいものです。グリーンサラダが食べたいなと思ってお惣菜コーナを見ていたとします。すると、グリーンサラダは1000円だけれど、通常1500円の温野菜サラダが値引きになって500円で売っている……。グリーンサラダが食べたかったけれど、温野菜サラダのほうがお得だし、こっちにしよう。そんなふうに、自分の「食べたい」を、金額を理由にいとも簡単に却下し、そんなに欲しくもなかったものを金額を理由に買ってしまう。そんなことはないでしょうか。

金額を理由に選ぶことが良いとか悪いとか、そういうことではありません。ただ、金額を理由に自分が本当は欲しいと思っていたものを買わない、あるいは、欲しいと思ってなかったものを買うことがある、そういうパターンがあるということに気づいていましょう、ということです。そうして、そのパターンで買ったものを実際に食べたり(着たり、使ったり)するときに、どんなものが自分の中に湧いてくるかにも気づいていましょう。もし、それがあまり心地の良くないものであったなら、次からはそのパターンを変えてみればいいのです。安さを理由に買い物をするくせがあるなら、初志貫徹、欲しいと思ったものを買ってみる。そしてまた、自分の中に起きるものに目を向けてみる。

何か特別なことをしなくても、日常の中に自分に気づく要素はたくさんあるんです。

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金額の大小に関わらず、買い物で迷ったときの指針にしているのは「悩む理由が金額だったら買う、買う理由が金額だったら買わない」です。食材を買うときは特に「食べたい」「おいしそう」が大事。

 

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