深呼吸の衝動
「深呼吸の衝動」というワークがあります。気持ちよく深呼吸をする。それだけなんですが、それだけのことにものすごく感動する人もいれば、それで?ってなる人もいるのが面白いところです。瞑想やマインドフルネスなんかを長年実践している人、ダンスやスポーツなどを本気でされている人ほど感動度は高いです。でも、それで?っていう人の中にも、よくわからないけれどなんかピンときたので続けたい、という人もいます。身体的なことであっても精神的なことであっても、自分を深掘りする作業をしてきた、あるいはしたい人たちです。
自分と対話する道具を増やして満足できる人には向いていないのですが、自分とちゃんと対話したいのだ、自分をちゃんと知りたいのだ、という人には向いています。例えば、何をどれだけ食べたらいいのか、何時間眠ればいいのか、などを自分で知りたい人には向いています。どのように座ったり立ったり歩いたり、PCを使ったりすればいいのかを自分で知りたい人には向いています。自分はどんな仕事を選んでどんな風に働くのがいいのだろうか、を自分で知りたい人には向いています。
つまり、外側の情報に従うのではなく、自分に適った選択がしたい人、自分なりの物差しが欲しい人には向いています。そして、これは私も陥ったのですが、自分と対話する道具を増やしても自分と対話はできないというところが落とし穴です。道具を使いこなして初めて、それができる。「深呼吸の衝動」は、ハサミみたいな感じです。とりあえず、誰でもまずは切る、ということはできます。でも、ハサミ使いのすごい人って、ハサミだけですごい芸術作品作ったりするじゃないですか。でも基本は、切るだけ、なわけです。そんな感じで「深呼吸の衝動」も、気持ちよく深呼吸をする。それだけなんですが、使いこなせたら使いこなせた分だけ、です。自分との対話がより詳細になっていくので、自分に適っていない、という選択がどんどん減っていく。そして、気づいたら、自分に適った選択をすることが結構普通な感じになっている、という感じです。
「深呼吸の衝動」を体験していただける場は現在のところ
breath-and-remember-shinjuku-01.peatix.com
です。