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呼吸が変わるとラクになる

7月のクラススケジュール

日常がマインドフルネスであること、自分に気づいていること。
それがとっても大事だと思っています。
だから、マインドフルネスや瞑想の時間をとることよりも
日々の一挙手一投足、感情や思考に気づいていることが大事、と
クラスなどではお伝えしてきました。
でも、自分を振り返ってみると、
瞑想やマインドフルネスの時間を毎日一定時間持っていた時期もありました。
(今もそういう時間は定期的にとっています)
そして、その時間を日常に広げていったような感じがあります。

そこで7月は、マインドフルネス瞑想会を多くとりました。
最後は静かに座りますが、歩く瞑想や食べる瞑想なども取り入れます。
身体や呼吸を使って今ここにいる練習をする会です。
瞑想、マインドフルネスが初めての方もぜひどうぞ。
ここから日常につなげていっていただけたらなあとおもいます。


また、18日(祝)からは、マインドフルネス3回講座がスタートします。
23日(土)には、呼吸とマインドフルネスの講座も開催です@名古屋。
たのしみ!
詳細は追ってお知らせします。


【レギュラークラス@鵠沼海岸高木ふれあい荘】

◆呼吸の練習会
7月4日(月)15:00〜、7月21日(木)19:00〜

◆マインドフルネス瞑想会
7月11日(月)15:00〜、7月13日(水)19:00〜、7月27日(水)19:00〜

詳細、お問い合わせ、お申し込みはこちら


【講座、WSなど】

◆自分に還るシリーズ★源につながる身体と呼吸作り★全6回のお稽古 @外苑前
※単発参加歓迎です

昼の部/14:20〜16:00
7月7日(木)、7月20日(木)

お申し込み、詳細はこちら


夜の部/19:20~21:00
7月7日(木)、7月20日(木)

お申し込み、詳細はこちら↓
7/7
http://peatix.com/event/169937/view

7/20
http://peatix.com/event/169938/view

 


◆マインドフルネス3回講座vol.1 @藤沢市
7月18日(祝・月)11:00〜14:00

お申し込み、詳細はこちら

 

◆呼吸とマインドフルネス@名古屋
7月23日(土)10:00〜17:00

場所、詳細は追ってお知らせします。




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生活(=生を活かす)に役立つ羅針盤、サットヴァ、ラジャス、タマス

ヴェーダからの学びって、人生にそのまんま役立つことだらけなんですが、
サットヴァ、ラジャス、タマスという物質のもつ3つの質の概念は
役に立つ&よく使うランキングのかなり上位にいます。

マイロハスの記事でざっと説明しました。
文字数の関係で、ざっと、なんで、補足します。ので、長くなります。

www.mylohas.net

 

私たちの身体や心って、環境やその他周りの物質にものすごく影響を受けています。なので、たとえば何かを食べたい、と思ったときに、ああこれは身体が必要っていうことなんだ、と思ったりするんですがもちろん、実際に身体が必要としているっていうこともあるんですが単に周りの影響で食べたい気になっているだけで、実は身体はそれを欲していないっていうことが多々起きます。ショートケーキが食べたい、うん、いまは心身をゆるめるために必要なんだわ、なんて納得して食べてみたら胃がもたれた、とかね。ありますよね。

 

物質自然は徳、激情、無知という三様式で成り立っている。剛勇の士アルジュナよ、生命体が物質に交わるとこの三様式によって束縛される。

『バガヴァッド・ギーター』14章5節

 

私たちの心身を含むすべての物質は、徳(サットヴァ)、激情(ラジャス)、無知(タマス)3つの質(トリグナ)を持っています。身体を持ってこの世に存在している以上、これらに影響されます。つまり、どんな環境にいるか、どんなものを身につけるか、どんなものを食べるかなどに、私たちの心身が左右されるのは、もうどうしようもないことなんです。なので、そういう影響があるっていうことを知って、その上でどうするか、が大事になります。

 

ときには徳の様式が優勢で激情・無知の様式を制し、また激情の様式が優勢で徳・無知の様式を制することもある。そして無知が勝り徳・激情の様式を制する場合もある。バラタの子よ、三様式はこのように常に競い合っている。

『バガヴァッド・ギーター』14章10節

 

で、この3つの様式は、いつも競い合っている、と。どれかが増えればどれかが減るわけです。3つに優劣はないんですが、マインドフルに生きることを目的とした場合には、サットヴァ優勢がよいですね。では、この3つの様式の特徴をみてみましょう。



サットヴァ優勢

・与えることに喜びを感じる。
・意志を持って行動するが、こだわりすぎず、結果に執着しない。
・物事をあるがままに受け取る。
・受け取った情報に心身が影響を受けていることを知っていて、心が激しく揺れ動いたとしてもそれが単なる反応だと知っている。
・偽自我意識を持たず、決意、熱意、成功、失敗に左右されない。
・本来の自分とつながりやすくなる。

 
ラジャス優勢

・結果に一喜一憂する。
・楽しむために渇望的になる。
・物質的利益のために自分磨きや努力、修行をする。
・何かを得たい、達成したいという欲望が強い。
・自分の望みを満たすために行動する。
・誰かと比べて競ったり、喜怒哀楽などの感情や嫉妬に支配されたりする。

タマス優勢

・気分が落ち込みがちになる。
・向上心がなくなり、努力を嫌う。
・自分を責める。
・他者を傷つける
・短気になり、無知さゆえに暴力的な言動に走ってしまう。
・自分がそんな状態であることに気づけない。


サットヴァな食べものや衣服、環境のもとでは、心身はサットヴァが優勢になりますし、ラジャス、タマスの場合もおなじです。心身をとりまく物質や環境の持つこの3つの質から影響を受けることは避けられないんですが、でも、それはつまり、心身の状態を外側からコントロールすることができるということです。サットヴァな心身になりたいのであれば、サットヴァな食べ物や衣服、環境を選べばいいということなのです。結構簡単です。

 

『バガヴァッド・ギーター』によれば、3つの質のどれかだけを持つ生命体はありません。ただし、基本となる質があり、人間はラジャスの質が強くあります(そのため、ラジャスなものに惹かれる傾向にあります)。成功するためにがむしゃらになったり、何かを所有したいと思ったり、恋愛したり、もラジャスの質の現れです。また、たとえばビジネスで成功するために、とか、何かを得るためにマインドフルネスや瞑想を行う、というのも、ラジャスの現れ。ちなみにギーターによれば、ラジャスな行動の結果は「悲惨な結末」とのこと(笑)。まあ、ギーターは現代の私たちにとっては辛口なんですが、結果に執着してなにかをすると、そのプロセスを楽しめないんで、それはつまり、今を楽しめず、ハッピーかどうかが、自分でコントロールできない「結果」次第になる、というわけですね。悲惨っちゃあ悲惨ですね(笑)。


ラジャスの根底にあるのは、自分には何かが欠けている、という思い込みです。で、その欠けているものを他者で埋めようとし、それを失わないようにコントロールしようとする、と。さらに、何かを得てそれを保持することには快楽が伴うため、さらなる快楽を求めて、それはいずれ執着になって苦しくなってしまうという循環が生まれます。ちなみにサットヴァ優勢なときは、こだわりはあっても、それに執着はしません。うん。こだわりと執着ってちがうんです。そこ、結構勘違いされがちかなと思うんですが。

あと、感情を自分自身だと思い込んで、そればかりを追っていくのはタマシック。ヴェーダでは、感情は自分自身とは考えません。つまり、自分でないものを自分、と思い込んでいるという無知(タマス)な状態ということです。

なんか、ラジャスやタマス、あっちゃだめなものみたいに見えそうですが、あくまでも優勢になるとこうなる、ということです。程よい分量であれば、ラジャスは行動する力を生みますし、タマスがないと眠れません(ただ、眠りから覚めたあとはタマスが優勢な状態。朝起きたらシャワーを浴びてタマスを流すと、サットヴァよりになります)。

サットヴァ優勢でラジャスとタマスが適度にある、というのがマインドフルに生きやすいバランスかなと思います。


サットヴァなものに囲まれてれば、自然とサットヴァになるんで、下の表を参考に、ちょっと試してみると面白いかもしれません。で、サットヴァ優勢になっているときは、自然とサットヴァなものが欲しくなるので、サットヴァになっていけば、サットヴァな流れに自然となっていく、という感じです。ラジャス、タマスのときもおなじです。よく、ベジタリアンになりたいけど、どうしても肉がたべたくなってしまう、という話を聞くんですが、そういうときはまず五葷をやめることをおすすめしてます。下の表にある通り、たまねぎやにんにくなどの五葷って、タマスなんです。で、これらをとっていると、タマスな肉類を欲しくなるというのは、まあ当然と言えば当然なわけです。

 

 

サットヴァ

ラジャス

タマス

食べ物

水分、脂肪分に富んだ作りたてのもの。新鮮な果物、野菜、豆、穀物、倫理的な環境でとれた牛乳、バター、生はちみつなど

辛味、苦味、酸味の強いものや刺激的なもの。味が濃すぎるもの。強い香辛料、コーヒー、紅茶、塩、チョコレート、卵など

鮮度が落ちたものや作ってから3時間以上経ったもの。ファストフード、肉、魚、アルコール、たまねぎ、にんにく、酢、たばこなど

衣服

天然素材

化繊

皮、毛皮製品

住居

田舎

都会

繁華街

音楽

クラシック

ロック

ブルース・パンク

スポーツ

合気道、ヨガ、水泳(他者と競わないもの)

テニス、サッカー、野球、球技(勝敗を決めるもの)

ボクシングやプロレスなどの格闘技(暴力的なもの)

 

食べ物は、ちょっと難しくて、たとえば野菜は基本的にはサットヴァなんですが、これを激辛に調理すればラジャスになります。甘過ぎず辛すぎず、適度な味付けの野菜料理はサットヴァですが、作ってから3時間以上経つとタマスに。素材も味付けもサットヴァだけれど、イライラした人が調理していたら、ラジャスな食べ物になります。お母さんが愛情を込めてつくったおむすびは、つくってから3時間以上経ってもタマス優勢にはなりません。迷ったら、落ち着いた心で作られたできたての、普通の和食の野菜のおかずと、炊きたてのごはんとお味噌汁、とかいいんじゃないですかね。

私はこの概念、バガヴァッドギーターを通して学んだんですが、サットヴァ、ラジャス、タマスについての本があると友人が教えてくれました。サティシュ・クマールさんの本です。私もさきほどポチりました。きっとギーターみたいに辛口じゃないはず、と期待してます(笑)。

スピリチュアル・コンパス 宇宙に融けこむエコ・ハートフルな生き方 (超★スピ)

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  • 作者: サティシュ・クマール,エハン・デラヴィ,愛知ソニア
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循環か停滞か

梅雨が始まる前、家中を大掃除。
うちのあたりは、この時期ちゃんと対策しないといろいろ黴びる、っていうのもあって
年末より、むしろ梅雨前のほうががんばりどき。

マイロハスに書いた記事の補足&ダイジェスト。

www.mylohas.net

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必要なものか、自分を満たしてくれるものしか買わないので
そんなに持ちものは多くないと思うけど、
見返してみると、今の自分にはもう必要ないものもあったりします。
1年使っていないものは、見直しの対象。

で、どんなふうにチェックするかというと
そのものが、どんなニーズを満たしているだろうかということをみていく。
快適さ、気軽さ、美、たのしさ、自己表現…いろいろあります。

たとえば洋服でも、超好き!ってわけではないけれど、
持っていることで気楽さや心地よさが満たされるものがあったりします。
掃除道具でも、スプーンでも、どんな小さなものでもそうやってみていく。

この方法で自分の持ちものを見直していくことの恩恵は、
わーーーー、私こんなに豊か!ってことに気づくことと
持ちものすべてを大切に扱うようになること。
そして、高かったし、とかいつか使うかも…
なんていうマインドから自由になれること。

ものを持たないライフスタイルが浸透しているけど
でも、捨てることは果たして美徳かというとそんなことはないとおもいます。
もったいないの精神で、使い切るっていうのが素敵だとおもう。
なので、手放すことだけにフォーカスせずに、
なにを持つか(買うか)がすごく大事。
そっちのほうが、マインドが暴走しやすいしね。

自分に必要のないものをいつまでも握りしめていないで、どんどん循環させていく。
ものだけでなく、お金も人間関係も。
この世は循環か停滞しかないと思うんだよね、って友人のむらさんが言ってたけど
うん、そうだよね。

自分の居場所をちゃんとする、って自分をととのえるのに大事だし、てっとり早い。
ゆくゆくは、そんなの関係ないってところにいきたいけどね!


 

「自分」とはなにか

マイロハスに書いた記事のB面です。マイロハス用にはだいぶオブラートに包みましたが、ブログだからバシッと言います(笑)。

 

www.mylohas.net

 

マインドフルネスは、リラックスするためのものでも、作業効率をあげるためのものではなく、自分につながるプロセス。結果じゃなくて、プロセスなんです。大事なことなんでもう一度言います、結果じゃないです、プロセスです。

身体感覚(五感を通して得る情報)や感情(喜怒哀楽)、考え(〜するべきだ、〜は美しい)などが常に浮かんでは消えていくことに気づき、これらと「本来の自分」を同一視せずに客観的に観察すること。今この瞬間に起きていることに意識を向け、どんな感情でも思考でも感覚でも衝動でも、それをジャッジすることなく、ただ見守ること。そうして「本来の自分」は、それらにとらわれることのない自由で神聖な存在であることを思い出すプロセスが、マインドフルネスです。


そんなわけで、心が穏やかに、はならないかもね。むしろ、敏感になっていきます。感じやすくなるけれど、でも、それに振り回されなくなる、ということは起きてきます。


さて、では「自己」とはなんでしょう? 心や身体? でも、私の心、私の身体、と言いますから、心や身体は「私」そのもの、「自己」ではないわけです。ヨガでは自分の本質を「永遠なる愛の意識」としています。

 

つまり、永遠ではないものは「自己」ではないということになります。心は、ころころ変わります。一生好きでいるはず!思った男が、あるときにはもう憎たらしい存在になったり、子どもの頃は嫌いだったものが、今はおいしく感じられたりもします。身体も、赤ちゃんの頃の身体はもうありませんし、細胞が常に生まれ変わっていることを考えると、毎瞬間生まれ変わっていることになります。

心も身体も、常に変化し続けているわけです。常に変化し続けているにも関わらず、マインドは「私らしさ」を作り上げます。私ってこういう人だから、私にはこれは似合わない、そんなことするなんて私っぽくない……。でも、心や身体は「私そのもの」ではありません。私そのものではない物を、私そのものだと思い込んでいる上、さらに、変化しつづけるものを、永遠であるかのように自分で作った枠に押し込めているわけです。これが、マインドのなせるわざ。

 

私という「自己」は、心や身体ではない。さらに、心や身体は常に変化するもの。マインドフルネスの実践をしていくと、そのことが体験的に分かってきます。そうすると、心や身体に起きることは、すべてひとつの体験にすぎず「私」の価値を上げたり下げたりするものではない、ということが分かります。大嵐のときも、その上には青空が広がっているように、心がどんなに荒れていても「私」という青空はいつもそこにある、そんな感じです。

 

現代社会では結果が重要であるとされているため、とにかく先へ先へと急ぎがちになってしまいます。頭はどんどん先へ行きたがります。あるいは、過去を掘り返したがります。でも、本来の自分は、未来にも過去にも行かず、今ここにいます。そして、身体や呼吸は、今この瞬間を感じるのにとっても役立つツールです。今この瞬間にいつづけること、つまり、身体や呼吸を感じることは、本来の自分を思い出す足がかりになります。イライラしたとき、焦っているとき、悲しいとき。そんなときは、まず深呼吸をひとつ。そうして、自分の呼吸がどんなふうか観てみましょう。本当は自分がどうしたいのかが見えてきやすくなります。

 

とにかく、今この瞬間にい続けるっていうことがポイントです。未来や過去に逃げない。マインドは、これやられるのが一番やなんです。なんでかっていうと、それはつまりマインドの死ってことだから。だから、あらゆる手段を使って上手に、そりゃもう上手に過去や未来に引っ張っていこうとします。だから、普段から今この瞬間にい続ける、自分に気づいているっていうことが大事なんです。急にできるようにはならないから。そして、ラッキーなことに、日常のどんなときも、気づく練習はできます。

 

あくびをするとき、口はどんなふうに開いていくでしょうか。顔や身体にはどんな感覚があるでしょうか。呼吸はどんなふうにはいっていきますか? あくびのたびに観察してみましょう。簡単なマインドフルネスの練習です。

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6月のクラススケジュール

今月のクラススケジュールです。
自分のまんなかを思い出す呼吸の練習会をメインで行っていきます。
ここがしっかりすると、マインドフルネスやマインドフルコミュニケーション、
瞑想やヨガなどのほかの内容の効果があがるだけでなく、
人によっては自動的にRe-memberで目指していることがなされるとおもうから。

 

☆外苑前のクラスは、好評につきお昼の部を開催することになりました。
☆広島でのWSは残席わずかですので、お早めに!

 

【自分のまんなかを思い出す呼吸の練習】 @鵠沼海岸 高木ふれあい荘

水曜日/19:00〜20:30
6月8日、15日、22日、29日
火曜日/10:30〜12:00
6月7日
詳細とお申し込みはこちら


【自分に還るシリーズ★源につながる身体と呼吸作り★全6回のお稽古】@外苑前(単発参加可)

夜の部第3回 6月9日(木)19:20〜21:00
詳細とお申し込みはこちら

夜の部第4回 6月23日(木)19:20〜21:00
詳細とお申し込みはこちら
昼の部第1回 6月23日(木)14:20〜16:00
詳細とお申し込みはこちら
 

 


【自分らしく自分を生きる WS 2days in広島】@広島市中区 ギャラリー1/1 (単発参加可)※残席わずか※

DAY 1 : 自分を受け入れ、他者との関係性をよりあたたかくする方法
6月11日(土)10:00~16:00(お昼休憩あり)
DAY 2 : 本来の自分に還るたび
6月12日(日)10:00~16:00(お昼休憩あり)
詳細とお申し込みはこちら

 

【マインドフルコミュニケーション】
感情に振り回されず、自分と他者を大切にするためのWS

6月25日(土)15:00〜17:00
詳細とお申し込みはこちら


感じやすい身体

身体がリラックスしてくると、自動的に心もリラックスしてくるので、まあ心はあんまりいじらなくてもいいようになります。なにか心が動いたら、その都度それを認知して、それで流れていくから。

ただ、心の動きを感じられないと、心のざわめきはどんどん大きくなります。なぜって、感情は自分の中にある、ちょっとあんたこれ大事だよねえ!っていうシグナルだから。認知されるまでシグナルは送り続けられます。目覚まし時計のアラームがだんだん大きくなる感じで、感情も大きく揺れ動いていきます。おおくの場合、そのアラーム音が大きくなってから気づくので、もうギリギリのところにいるわけです。

たとえば、ほんとうはAという地点に行きたい、はずなのに思考によってBに行こうとする、そんなときに、アラームは鳴ります。おいおい、そっちじゃないよって。でも、それを聞かずにさらにBの道へ進み、また途中でアラームが鳴るんだけれども、もうこっち来ちゃったし、とかなんとか言ってさらに進み続け、最終的にA地点とは全く反対の方向に来ちゃってアラーム音最大、みたいな。

 

最初の分かれ道でアラームに気づいていれば方向修正が楽なものを、もう、反対方向にだいぶ来ちゃってるから軌道修正がめんどうになっていきます。で、もうアラームなんて聞こえなかったふりしてガンガン進んで、最終的にはなんらかの形で強制ストップがかかる。病気とか怪我とか、まあいろいろ動けない状態を作り出します(それもそういう生き方なので良い悪いではありませんし、起こることが起こるだけ。たえがたい状態になってはじめてほんとうに分かる、ってこともありますしね)。

 

感情に振り回されちゃったり、押し込めちゃったりしていると、シグナルをシグナルとして使えないので、アラーム音も出来事も、だんだんいろいろ派手になっていきます。で、もうそういうのは飽きた、というのであれば心の微細な動きを感じられる身体を作っちゃうのが楽かとおもいます。

 

感じられる身体とは、つまりリラックスした身体です。心の動きは、身体に表れますが、リラックスしていないと、心の繊細な動きって感じられないんです。これ、ちょっとなんかいやかも、とかうわーちょっとぞわっとする、とか。アラーム音が小さいと、まあいいかとなかったことにしがちなんですが、大事なことはアラーム音の大きさに関わらずそれを認知すること(つまりマインドフルであるということ)、その上でどうするか決めること。それって自分にパワーを取り戻すってことです。




感情と向き合うことやそのアプローチについて、現在決まっているWSなどはこちら。

◆5月29日@東京/武蔵小杉◆

感情に振り回されず、自分と他者を大切にするためのWS


◆6月11日、12日@広島◆

自分らしく自分を生きる WS  
2日間連続がおすすめですが、単発参加可能です。


 

 

陰影礼賛

マイロハスに書いた記事をもうちょっと深堀りしてみます。

www.mylohas.net

ネガティブっぽいこと」については、思ったり考えたりしてはいけない、と自分に自分で規制をかけて、なかったことにしがち。あるいは、そんなことを思っちゃう自分てダメだ、器が小さい、心が狭い、とか自分を責めてみたり?

 

なにごとにも、ネガティブもポジティブもなくてそれをそう決める人がいるだけ。当然、感情や思考についてもそうなんだけど、ポジティブシンキングブームっていうか、なんかもう「ネガティブ」を否定するという「ネガティブ」なのはそろそろいいんじゃないか。そもそも陰も陽もどっちもあって、すべてははじめて成り立つわけで、さらには陰も陽も相対的なものであって絶対的なものじゃあない。陽だけがほしい、なんて無理なお話なんです。

「ネガティブ」な感情やジャッジをわざわざ声に出して言う必要はないかもしれませんが、感じたことに蓋をすることもありません。さらには、感じたことに対して、なかったことにしようとしたり、自分を責めたりしたとしても別にいいわけです。ただ、そういうことが自分の中で起きているな、と認知します。これが、マインドフルネスです。

 

自分の中に起きていることすべてを認める。それが自分を認めるっていうことなんだけど、そこが条件付きになっちゃってるケースがすごく多いとおもいます。「ネガティブ」な部分を「ポジティブ」な方向に変換できたら自分を認められる、受け入れられる、というような。で、ネガティブな部分を受け入れられないからだめなんだ…みたいな。認めるとか受け入れるという言葉には手あかがついていてもういろんな意味を持っちゃってるので、自分を認める/認めない、受け入れる/受け入れない、じゃなくて、ただ認知する。あああるな、って。それだけでいいんです。

 

自分の中のYESに気づくためには、感情を認知することが必要になります。感情が動くときは、身体も反応します。その身体の感覚も認知し、その感覚を味わってみます。これはつまり、感情がわいてきたときにマインドフルである、ということです。

 

あまり歓迎できない感情がわいてきたとしたら、それってものすごいチャンス。感情って、自分を導くためのシグナルで、そういう感情が出てくるっていうことは、自分に取ってなにか大事なことを見落としちゃってるよ!という合図。

 

マインドフルネスとか瞑想って、自分を「観察する」んだけれども、確かにそうなんだけれども、それは一歩引いて見る、わけじゃなくて、それは結果。自分の身体にありありと現れる感情を感じたときに、一歩引いて見る、ということが「起こる」。身体を感じること、つまりそれは感情を感じること。そうしてはじめて、自分が大事にしてることが姿を現す(あるいはときに姿を現さないこともあるけれど、それでもいい。そこに固執すると、マインドゲームに絡めとられてしまう)。だからこそ、身体からはじめるのが大事で、ポイントになるのは感じられる身体です。感じられる身体については、またの改めて。



感情と向き合うことやそのアプローチについてはこちらでシェアします。

◆5月29日@東京/武蔵小杉◆

感情に振り回されず、自分と他者を大切にするためのWS



◆6月11日、12日@広島◆
自分らしく自分を生きる WS  
2日間連続がおすすめですが、単発参加可能です。